研究課題
基盤研究(B)
脊髄損傷不全麻痺に於いては受傷後約1ヶ月程度まではかなりの運動機能回復が認められるが、細胞生物学的にどのようなメカニズムで脊髄損傷後の機能回復がもたらされるのかは殆ど解明されていなかった。我々は、脊髄損傷後に浸潤したマクロファージは、IRF8-プリン受容体を介した補体C5aへの能動的な走化性により損傷中心部へ移動することが組織修復に重要であり、このメカニズムが不全麻痺における神経機能の自然回復機構に寄与していること明らかにした。これらの結果はこれまでの治療法とは全くコンセプトの異なる新たな脊髄損傷に対する治療戦略を提唱している。
中枢神経外傷に於いてはマクロファージなどの炎症細胞浸潤を認めるが、これらの浸潤してきた細胞の運命は殆ど解明されていなかった。我々は、脊髄損傷後の浸潤してきたマクロファージの能動的な移動が組織修復と運動機能回復に重要であることを見出した。この知見は中枢神経外傷に対する新しい治療戦略を提唱するのみならず、神経生理学や細胞生物学に於いても新規の知見であり、今後益々の細胞制御による病態治療研究の発展が期待されるものと考えられる。
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すべて 雑誌論文 (21件) (うち査読あり 19件、 オープンアクセス 8件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
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