研究課題/領域番号 |
16H05452
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
久保 俊一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (20178031)
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研究分担者 |
新井 祐志 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50347449)
中川 周士 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30643382)
井上 裕章 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60457968)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 軟骨 / 変形性関節症 / 再生医療 / 幹細胞 / 物理刺激 / 整形外科学 / 軟骨分化 / 再生医学 / 硝子軟骨 / iPS細胞 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、低酸素環境下でiPSCsから軟骨組織が作製可能かを検討し、低酸素刺激が作製した組織の細胞代謝や純度に与える影響を評価することとした。ヒトiPSCsを定常酸素環境または低酸素環境下で軟骨分化させた。real time RT-PCR、FACSおよび組織学的検討を行い軟骨分化を評価した。低酸素環境下では、未分化中胚葉マーカーの発現が抑制され、軟骨分化マーカーの発現が促進された。SOX9陽性細胞は低酸素環境下での培養で増加した。Safranin O陽性組織と2型コラーゲン陽性組織の割合は低酸素環境下で増加した。本方法により、迅速かつ簡便に高純度の軟骨様組織を作製できる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,幹細胞から培養した軟骨組織移植を含めた再生医療が新たな治療法として有力視されている.特にiPSCは,細胞ソースとして優れている.しかしiPSCを用いた再生医療にも費用,培養期間,組織純度といった問題点がある.iPSCから軟骨組織を作製する方法はすでに確立されているが純度や組織作製にかかる期間が問題となっている。今回われわれの低酸素刺激を加えることで軟骨組織をより早期に、高純度で作製できる可能性があると考えた。本研究により今後iPSCを用いた軟骨組織移植が臨床応用するに当たり、物理刺激を加えることで、早期作製、高純度、低コストでの組織作製が可能になる可能性を見いだした点で意義深いと考える。
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