研究課題/領域番号 |
16H05468
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
立花 眞仁 東北大学, 大学病院, 講師 (30431571)
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研究分担者 |
志賀 尚美 東北大学, 大学病院, 助教 (20595558)
渡邉 善 東北大学, 大学病院, 助手 (40722567)
井原 基公 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (50403506)
黒澤 大樹 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (20770192)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
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キーワード | 生殖医学 / 卵細胞質 / 核移植 / 配偶子系列遺伝子治療 / ミトコンドリア |
研究成果の概要 |
細胞質置換法の細胞質因子に起因する難治性不妊患者への応用を目指した。当初用いたMST法はマウスにおいては後の体外受精における受精、胚発生が十分ではなく、代替法として新規の技術である前核期大量細胞質移植法(PNCT)を開発した。PNCTは正常受精卵の胚発育を優位に改善し、妊孕性をもつ正常産仔に発生することが確認された。 一方、細胞質因子を想定した排卵後加齢卵を用いた検討では、改善効果が確認できず、その原因として使用するドナー細胞質については異常受精のなかでも精子が侵入した3前核胚が適していることがわかった。今後3前核期胚細胞質に限定したPNCTによる追加の検討が望まれる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回開発したPNCT法は廃棄される異常受精胚の細胞質機能に着目した。本法は自己の異常受精胚細胞質を利用する場合、ミトコンドリアのヘテロプラスミーの問題を解決し、配偶子系列の遺伝子改変を伴わない手技となる。一方、他者(若年者)の異常受精胚細胞質を用いる場合でも、廃棄される胚を利用するという点ではより倫理的である。本法は高齢難治性不妊治療における新たな治療戦略を提供する可能性がある。
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