研究課題/領域番号 |
16H05472
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
吉川 史隆 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40224985)
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研究分担者 |
梶山 広明 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (00345886)
鈴木 史朗 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (20612758)
中面 哲也 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 分野長 (30343354)
柴田 清住 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (90335026)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2016年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 婦人科がん / 腫瘍免疫 / 腫瘍浸潤リンパ球 / 卵巣癌 / 免疫療法 / PDXモデル / TIL |
研究成果の概要 |
婦人科がんにおける患者由来腫瘍のin vivoモデル(Patient-derived xenograft: PDXモデル)の構築と腫瘍浸潤リンパ球(Tumor Infiltrating Lymphocytes: TIL)の基礎的検討を行った。 TIL培養に関しては、培養細胞数に幅はみられたものの97.6%で可能であった。PDXモデルに関しては、41%の症例で腫瘍生着および継代が可能であった。少数例ではあるが、次世代シーケンサー技術を用いて腫瘍特異的変異抗原候補を抽出し、同抗原の一部に関して同定でき、さらには同定した腫瘍特異的変異抗原を認識するCTLのTCR解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TILに由来する個別化療法は症例によっては根治につながる可能性がある。同治療法の出発点は臨床検体採取にあり、婦人科がん手術の適応判断を含めて実行するのは婦人科医であることから、今後も婦人科がんの特徴に合わせた複合的治療戦略やTIL選別・培養方法改良等の基礎的検討が重要であると考えられる。 また、本研究の副産物として構築されるPDX細胞株ライブラリーは、患者の細分化を行うと前向き臨床試験が計画しづらい症例数となってしまう婦人科領域においては、免疫療法開発に限定せずにPrecision Medicineの実践という局面での前臨床試験モデルとしての活用が期待される。
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