研究課題/領域番号 |
16H05485
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
富田 浩史 岩手大学, 理工学部, 教授 (40302088)
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研究分担者 |
片山 統裕 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (20282030)
福田 智一 岩手大学, 理工学部, 教授 (40321640)
菅野 江里子 岩手大学, 理工学部, 准教授 (70375210)
田端 希多子 岩手大学, 理工学部, 特任准教授 (80714576)
金子 武人 岩手大学, 理工学部, 准教授 (30332878)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2016年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 眼生理学 / 網膜色素変性症 / 遺伝子治療 / オプトジェネティクス / アデノ随伴ウイルスベクター / 視覚誘発電位 |
研究成果の概要 |
当研究室で開発した多波長に感受性を持つチャネルロドプシン遺伝子を用いた遺伝子治療による視覚再生法を検討している。しかしながら、単一のタンパク質で、全ての波長を感受するため色覚は無いと考えられる。本研究では波長感受性の異なるチャネルロドプシン遺伝子を導入し、色覚および光感受性を高め、より生来の視覚に近づけようとするものである。今回、多重遺伝子導入により色覚を創出できる可能性を示すとともに、新たにステップ関数型ロドプシン(SFO)の開発に成功し、光感受性をより高めた視覚を創出できる可能性を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オプトジェネティクスを利用した失明者の視覚を再建する研究が世界的に行われるようになり、そのひとつは、臨床試験が始められている。しかしながら、現在行われている遺伝子を用いた遺伝子治療によって得られる視機能は、生来の機能に比べ限定的である。それを補う方法として、多重遺伝子導入が挙げられ、今回、多重遺伝子導入によって副作用なく、機能を向上できることが示された点は、学術的意義が大きく、また、失明者の視覚再建の面からも社会的意義は大きい。さらに、多波長に感受性を持つSFOの開発に成功し特許出願を行い、SFOを用いた視覚再建の遺伝子治療はより高度な視機能を作り出せる可能性がある。
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