研究課題/領域番号 |
16H05490
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
星野 健 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (70190197)
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研究分担者 |
山田 洋平 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (60383816)
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研究協力者 |
木須 伊織
石垣 宏仁
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2016年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 小腸移植 / 拒絶反応 / 免疫抑制剤 / カニクイザル / Madcam-1 / リンパ球ホーミング / キメリズム / 腸管リンパ球 / 腸管免疫 |
研究成果の概要 |
MHCミスマッチのカニクイザルを用いた小腸移植モデルを確立し、そのグラフト機能および免疫機能を解析した。従来のタクロリムスとステロイドによる平均Rejection Free Survivalは23.3日であった。拒絶反応によるアロ反応性をELISPOTと抗ドナー抗体の出現で観察した。拒絶片におけるMadcam-1の発現やα4β7integrin陽性のリンパ球浸潤を免疫染色にて確認した。さらには、ドナー細胞の存続と拒絶反応の間の相関があることが示唆された。今後、新規免疫抑制剤Anti-α4β7integrinの効果を判定するモデルが確立された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小腸移植は2018年に保険承認され、腸管不全に対する根治的治療である小腸移植が普及すると考えられる。小腸移植の最大の障壁はその中長期予後であり、予後改善のための新規免疫抑制剤の効果を検証する必要がある。カニクイザルを使用した臓器移植モデルは多く報告されているが、小腸移植モデルの報告はほとんどなく、本研究にて確立された異所性小腸移植モデルによって、臨床応用可能な免疫抑制剤の効果をin vivoで評価可能となった。新規免疫抑制剤と従来の免疫抑制剤の指摘な組み合わせの考案や拒絶反応早期発見研究のプラットフォーム、さらにはヒト臨床に近似した腸管でのアロ免疫応答の解明に寄与することが期待される。
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