研究課題/領域番号 |
16H05519
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
江草 宏 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30379078)
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研究分担者 |
新部 邦透 東北大学, 大学病院, 助教 (50468500)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2016年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | 再生歯科補綴学 / iPS細胞 / 歯胚再生 / 軟骨再生 / 再生歯学 |
研究成果の概要 |
本研究で我々は,人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いた歯の再生技術の創生を目的とし,トランスポゾンを利用したテトラサイクリン制御性遺伝子発現システムに着目した。歯胚発生に重要なBMP-4遺伝子の発現を調節可能なiPS細胞を作製し,その胚葉体から自己組織化を誘導した結果,中胚葉系の細胞を経て軟骨組織が誘導されると共に,歯胚構成細胞と成り得る非神経外胚葉系の細胞に分化を誘導できることが明らかとなった。本研究成果は,BMP-4等の遺伝子発現操作によって,iPS細胞から歯や軟骨の自己組織化を容易にする可能性を示しており,今後の再生医療への貢献が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の歯科治療は,失った歯を人工の補綴装置(入れ歯、ブリッジ、インプラント)を用いて補う術式の上に成り立っているが,万能細胞と称されるiPS細胞の発見によって,歯そのものを再生する技術開発に期待が寄せられている。本研究では,細胞内でゲノム上の位置を転移することのできる塩基配列であるトランスポゾンを用いた遺伝子発現制御技術に着目し,歯の発生に重要な遺伝子の発現を操作可能なiPS細胞を作製することで,iPS細胞を軟骨や歯の源基に成り得る細胞に導けることを明らかにした。本研究成果は,試験管内でiPS細胞から歯や軟骨の作製を容易にする可能性を示しており,今後の再生医療への貢献が期待される。
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