研究課題/領域番号 |
16H05577
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 聖路加国際大学 (2019) 宮城大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
吉田 俊子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60325933)
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研究分担者 |
大熊 恵子 宮城大学, 看護学群(部), 教授 (40284715)
宮脇 郁子 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (80209957)
石川 伸一 宮城大学, 食産業学群(部), 教授 (00327462)
佐藤 大介 宮城大学, 看護学群(部), 講師 (20524573)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2019年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 心不全 / 地域性 / 循環器看護 / 患者教育 / 慢性心不全 / 自己管理支援 / 増悪予防 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、慢性心不全の発症・増悪予防に向けて、都市地域、農山漁村地域の地域性を重視した自己管理支援プログラムを開発し、その中・長期的効果について検証することである。8施設の外来通院中の慢性心不全患者に対して、半構成的面接法を用いて、自己管理状況と地域との関連する内容についてデータ収集を行った。自己管理状況の分析結果からは、患者は自己管理において、自身の管理の仕方や療養の工夫を基盤として、社会的な支援を受けつつ、増悪を予防しながら生活をしていたが、その一方で、自分自身ではコントロールできない状況に直面していた。教育内容における地域性への対応が必要な項目として、食事に関する内容、環境への適応についての対処、周囲からのサポートに関する内容が抽出された。看護師に対する慢性心不全患者の自己管理教育に関する面接調査の結果からは、慢性心不全患者への効果的な自己管理教育を行うためには、患者の居住地域の特徴を踏まえた生活状況を理解した上で、患者と十分に対話を行う必要性があること、高齢者が多い地域では、退院後の地域での支援体制が重要であることが示された。教育内容における地域性については、疾患・治療内容、服薬についての地域の相違は明確ではなく、塩分などの食事内容、身体活動性等の身体的項目、社会的活動や社会的サポート状況等の項目について、地域性を踏まえた支援が重要であり、充実させていくことが必要であることが明らかとなった。この内容を踏まえ、教育内容について試案作成を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
地域の特徴は患者個々の生活に密着しており、質問紙調査、面接調査の両調査を踏まえて循環器疾患の教育と地域性との関連を検討していくことに時間を要したため、教育プログラムの完成に時間を要し、進行がやや遅れている状況となっている。また、8施設における面接調査を実施したが、対象者が患者であることから倫理審査に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
プログラムの検証にむけて、研究分担者、研究協力者ともに密に連絡をとっており、研究体制はとれているが、地域特性を踏まえた教育プログラムの運用には地域の循環器診療施設の協力が重要となることから、研究協力者や研究協力施設との連携をより強化して取り組んでいく。
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