研究課題/領域番号 |
16H05621
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境動態解析
|
研究機関 | 沖縄科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
中島 祐一 沖縄科学技術大学院大学, 海洋生態物理学ユニット, 研究員 (50581708)
|
研究分担者 |
中村 雅子 東海大学, 海洋学部, 准教授 (50580156)
酒井 一彦 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授 (50153838)
御手洗 哲司 沖縄科学技術大学院大学, 海洋生態物理学ユニット, 准教授 (80567769)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
|
キーワード | 海洋生態 / 海洋保全 / 環境 |
研究成果の概要 |
サンゴ礁を形成する造礁サンゴの個体群の減少や消失が世界各地で報告されている。日本には分布域北限付近の個体群として生息している種が多く、小規模の撹乱でもサンゴ個体群が消失することが懸念される。日本を含む北西太平洋域を主な対象として、景観遺伝学・ゲノム学的解析によりサンゴ個体群の維持機構の解明を試みた。小規模スケールでの繁殖特性および遺伝子型と表現型の関連性を明らかにした。RAD-Seqにより分子系統樹を作成して種多様性の評価を行い、分類の再検討の必要性を示した。また、集団ゲノム解析を行い地域間の集団遺伝構造を明らかにし、海流シミュレーションの結果とも比較してサンゴ幼生の加入パターンを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では人為的撹乱によりサンゴの消失が懸念されている北西太平洋域において、サンゴの集団遺伝学、集団ゲノム学解析を中心に研究を進めた。異なる空間的、時間的スケールに着目したことで、サンゴの集団遺伝学に留まらず、繁殖生態学、分類学、海洋物理学など、多岐にわたる分野に関連する成果を得ることができた。これらの成果はサンゴ個体群の動向を予測する上で重要であることから、沿岸生態系において喫緊の課題となっているサンゴの保全にも貢献することが期待される。
|