研究課題/領域番号 |
16H05639
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 東亜大学 |
研究代表者 |
鵜澤 和宏 東亜大学, 人間科学部, 教授 (60341252)
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研究分担者 |
長岡 朋人 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (20360216)
關 雄二 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 教授 (50163093)
瀧上 舞 山形大学, 人文社会科学部, 学術研究員 (50720942)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2016年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 考古学 / 文化財科学 / 生物考古学 / アンデス文明 / 自然人類学 / 文化人類学 / 同位体生態学 / アンデス / 古代社会 / 権力 / 暴力 / 動物考古学 / 古代アンデス / 生命史 / 闘争 / 祭祀 |
研究成果の概要 |
古代アンデス文明の発展を社会変化の観点から明らかにすることを目的として、ペルー北部高地に所在するパコパンパ遺跡で現地調査をおこなった。発掘によって出土した人骨、動物骨を、人類学、動物考古学、地球科学の手法を用いて分析し、紀元前1800年前から紀元前500年前までに、神殿では儀礼的な暴力、饗宴などが繰り返されていたことが明らかになった。また、ラクダ家畜としてリャマの飼育が始まり、人間と動物の関係にも大きな転機が生じたことを解明した。宗教儀礼によって結び付けられた社会のなかに、エリートが出現し、社会の不平等化が進んだ過程が、本研究課題によって具体的に解明されてきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古代アンデス文明は旧大陸の文明と交流せず、独自の発展をとげた。この研究では、古代アンデス社会にエリートが出現し、社会の複雑化が進んでいく過程を、遺跡に残された人骨、動物骨など生物考古学資料にもとづいて明らかにした。宗教儀礼と他地域との交易を管理することがエリートの機能であった可能性が示唆される。多様な文明の発展過程を明らかにすることは、現代社会を客観的に評価することにも貢献するだろう。
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