研究課題/領域番号 |
16H05651
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
長尾 年恭 東海大学, 海洋研究所, 教授 (20183890)
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研究分担者 |
大場 武 東海大学, 理学部, 教授 (60203915)
熊谷 博之 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (10343758)
楠本 成寿 富山大学, 大学院理工学研究部(都市デザイン学), 教授 (50338761)
大倉 敬宏 京都大学, 理学研究科, 教授 (40233077)
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研究協力者 |
笹井 洋一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2016年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | タール火山 / フィリピン / 地震活動 / 電磁気観測 / 火山ガス / マヨン火山 / 地震 / 比抵抗構造 / 地殻変動 / 重力 / 噴火予知 / マグマ溜まり / 電磁気 / 噴火予測 / 火山 / 地球物理 / 地球化学 / 防災 / 啓発活動 / 地球電磁気 |
研究成果の概要 |
フィリピンのタール火山およびマヨン火山の総合的な研究を行い、特にタール火山について地震学・電磁気学・測地学・地球化学分野で総合的な観測・解析を実施した。その結果、タール火山の浅部に、大きな熱水だまりあるいはマグマだまりと思われる構造がある事が判明した。 また複数地点における火山ガスの観測から、噴気の化学組成は協調して変動していることが見いだされた。さらにフィリピンでは1990年代に重力測定が行われて以降、重力の専門家が存在しない状況であり、そのため、タール火山で重力測定を実施し、重力基準点を再設定した。電磁気観測では、群発地震活動に伴う見かけ比抵抗変化を確認する事に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タール火山は国際火山学及び地球内部化学協会(IAVCEI)によりdecade volcanoと呼ばれる極めて活動的な活火山であり、首都マニラにも近く、多くの観光客が訪れており、観光客の安全という意味からも極めて重要な火山である。今回の海外学術調査で極めて大きなマグマあるいは熱水だまりが確認され、また脱ガスのメカニズムについても火山ガスの成分モニタリングで一定の知見を得る事に成功した。さらに現地に専門家がほとんどいない分野であった重力測定・解析や火山ガスのサンプリングに関する技術移転も行い、フィリピンの火山監視における人材育成に大きく貢献できたと考えている。
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