研究課題/領域番号 |
16H05655
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生物分子化学
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研究機関 | 名古屋大学 (2017-2019) 筑波大学 (2016) |
研究代表者 |
北 将樹 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (30335012)
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研究分担者 |
溝田 浩二 宮城教育大学, 教員キャリア研究機構, 准教授 (00333914)
大舘 智志 北海道大学, 低温科学研究所, 助教 (60292041)
ラザロ エチェニケディアズ 宮城教育大学, 教員キャリア研究機構, 研究員 (60567650)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 生態化学 / 野生動物 / 薬用植物 / カリブ海 / 有毒哺乳類 |
研究成果の概要 |
本研究では絶滅危惧種の哺乳類キューバソレノドンや、民間伝承の薬用植物などカリブ海の固有・希少な野生生物に関する生態化学的調査を実施した。キューバ共和国およびドミニカ共和国で合計140日間のフィールド調査を行なったが、ソレノドンの捕獲には至らなかった。しかし、以前の調査で捕獲した個体のDNAサンプルを用いてキューバソレノドンの進化的位置付けを解明し、薬用植物Jacaranda sp. から単離したjacaranoneの抗炎症作用を新たに見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カリブ海の亜熱帯・熱帯地域の島国は生物多様性が高く、野生生物の生態調査や保全は緊急の課題となっている。ソレノドンは、イスパニョーラ島およびキューバ島にしか生息しない絶滅危惧種の哺乳類であり、約7,500万年前に発生して独特の進化を遂げてきたとされるが、その生態や進化系統は長らく不明であった。今回の調査では新たな個体は捕獲できなかったが、餌昆虫や糞成分の分析などから、その生存を示す貴重な痕跡を確認することができた。またドミニカ共和国との共同研究体制を構築できたことは、今後のハイチソレノドンの国際共同研究を進める上でも重要と言える。
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