研究課題/領域番号 |
16H05664
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 東洋大学 (2019, 2021) 長崎大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
波佐間 逸博 東洋大学, 社会学部, 教授 (20547997)
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研究分担者 |
松田 素二 京都大学, 文学研究科, 教授 (50173852)
榎本 珠良 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 特任教授 (50770947)
田原 範子 四天王寺大学, 人文社会学部, 教授 (70310711)
梅屋 潔 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (80405894)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2016年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | シティズンシップ / モビリティ / フレキシビリティ / コンヴィヴィアリティ / 国内植民地 / 非定住者 / 包領 / アイデンティティ / 文化人類学 / 移民 |
研究成果の概要 |
本研究では、存在論的転回[Latour 1993; Pickering 2017]を統合し、アフリカ遊動民社会のシティズンシップの実践を社会・文化アクターのみならず、生態学的アクター、人道・開発、市場経済の外部アクターの相互作用として分析し、シティズンシップの生成・運用におけるエージェンシーの微視的・内在的な記録・資料化に努め、異種結節現地化(Currency localisation)概念を導出した。難民援護のグローバル・ガバナンスの再構築など、広範なコンテキストに援用可能だろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会の動態とシティズンシップの関連性を正面から見すえた本研究によって、国民国家の統治下におけるローカルレベルで、共同体・個人による能動的な参与をつうじて駆け引きや接合の対象とされる、いわば「下からのシティズンシップ」を十全に理解できるようになり、文化的アイデンティティの感覚とシティズンシップの観念が、周縁化によってもたらされた社会的、政治的困難へのレスポンスとして構築されているだけでなく、柔軟に大きく拡張され、トランスボーダーな空間における諸共同体が含まれるように調整されるプロセスが解明された点で本研究の学術的・社会的意義が大いにあると思われる。
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