研究課題/領域番号 |
16H05667
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
山部 能宜 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40222377)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
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キーワード | 禅観 / デジタル画像復原 / 特殊光撮影 / 石窟 / 美術 / 観経変相 / 地蔵十王図 / 禅経 / デジタル復原 / 禅観経典 / 石窟寺院 / Yogalehrbuch / 仏教学 / 美術史 / 敦煌 / クムトラ / 禅観僧 / 『観仏三昧海経』 / 『観無量寿経』 / 『如来蔵経』 / 仏教絵画 / 壁画 |
研究成果の概要 |
美術史方面では、まず以前から行なっている観経変相の撮影と考察を対象を広げて継続し、観経変相の変遷過程をより詳細に明らかにすることができた。また、地蔵十王図や維摩経変相など、これまで対象としてこなかった資料の撮影・調査をし、成果を上げた。 石窟関係では、敦煌莫高窟第285窟側室奥壁に描かれている高僧図の痕跡を考察し、従来禅窟と解されることが多かったこれらの側室が、亡くなった高僧を記念する影窟である可能性が高いことを指摘した。 文献方面では、『観仏三昧海経』に見られる念仏の六喩と『如来蔵経』に見られる如来蔵の九喩の類似性の意義を考察したほか、『梵文瑜伽書』英訳国際プロジェクトに参加し英訳作業を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
仏教研究において、多くの場合文献と美術は別個の分野として扱われており、分野横断的な手法は未だ十分には用いられていない。また、斯分野でもデジタル技術の利用は広まりつつあるが、多くは文献資料分析のために用いられていて、それ以外の利用例は少ない。本研究の意義は、デジタル技術によって従来利用できなかった美術・文字資料を利用可能にし、それらを研究資料として用いることと、文献研究と美術研究を一体のものととらえることによって、多角的に往時の仏教実践のあり方を解明することにある。そのような新たな視点による仏教の実践面の解明は、専門の研究者のみならず、仏教に関心をもつ多くの人々に興味深い知見をもたらすであろう。
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