研究課題/領域番号 |
16H05672
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
言語学
|
研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
渡辺 己 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (30304570)
|
研究分担者 |
沈 力 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (90288605)
清澤 香 国際基督教大学, 教養学部, 特任講師 (30758793)
山越 康裕 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (70453248)
児倉 徳和 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (70597757)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
|
キーワード | アルタイ型言語 / 言語類型 / 類型論 / 語 / 形態論 / セイリッシュ語 / 中国語 / シベ語 / モンゴル語 / 言語類型論 / 形態的統合度 / 「アルタイ型」 / 複統合語 / 孤立語 |
研究成果の概要 |
アルタイ諸言語の節連鎖の発達が語・文の構造と独立性に関連していると推測していたが,特に述語動詞が文末に位置するという文の構造に関連していることが大きな要因だろうと結論付けた。その一方で本課題で対象とした言語はいずれも,その語や文の独立性とは関係なく,非定形の動詞が定形性を獲得する方策を歴史的に発達させてきた。 同じアルタイ型言語に分類される言語の間でも,共時的に文末詞を発達させている言語と,文末詞で表される機能を動詞の形態によって表す言語(シベ語)の統合度の違いがみられる。文末に位置する述語が補助動詞や文末詞のように独立的な要素を取り込むことにより,定形の節ないし文を発達させた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の意義としては,類型的なタイプが異なると言われている複数の言語について,それぞれの言語を専門に研究し,資料も自らが現地調査を通して集めている研究者が集まり,従来取り組まれてこなかった問題に取り組んだことである。 特に,日本語も含まれると考えられる,いわゆる「アルタイ型」の言語について,それとは大きく異なるタイプの言語(孤立語および複統合語)と比較対照をすることによって,定形性と節のあり方についての理解が深まったことは,今後,日本語の研究ともつながっていく可能性があり,本課題で研究対象とした言語を超える可能性がある。
|