研究課題/領域番号 |
16H05674
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
言語学
|
研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
加藤 三保子 豊橋技術科学大学, 総合教育院, 教授 (30194856)
|
研究分担者 |
小林 昌之 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター, 主任調査研究員 (60450467)
相良 啓子 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 特任助教 (90748724)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 手話 / アジア太平洋諸国の手話 / 外国手話 / 手話の対照言語学的研究 / 家族関係の手話表現 / 生活基本語の手話表現 / アジア太平洋の手話 / 固有名詞手話 / 手話語彙ガイドブック / アジアのろう者事情 / ベトナム手話 / 手話語彙事典 / 手話ガイドブック / フィジー手話 / フィリピン手話 / 手話事典 / 手話辞典 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本手話を含めた8つのアジア太平洋諸国・地域で述べ56名のろう者の手話表現を収録した語彙の中から、22語(家族表現11語、生活基本語11語)に焦点をあて、各国の手話語彙を対照言語学的観点から比較研究した。いずれの手話言語にも、地域差、年齢差、男女差などがあり、貴重な手話データを収録することができた。同時に、語源が共通している手話語彙(例えば、お金や病気など)が確認できた。8つの手話言語の分析結果から、写像性が高い手話言語の特徴が改めて浮き彫りになった。また、今回の調査国・地域の手話言語には、いくつかの言語系統が存在することもわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グローバル社会において、来日する外国人ろう者や、海外へ出向く日本人ろう者が増加しており、ろう者どうしの国際交流は年々盛んになっている。今後、アジアのろう者はさまざまな国際的会合を組織し、手話を使った交流の機会を増進するであろう。このような場では、お互いに相手の手話を学習しあう必要がある。本研究の成果は、そのための一助となることを目的としている。別途発行した報告書には実際の手話の動画DVDを添付し、丁寧な解説とともに各国の手話を紹介している。各国手話語彙の対照言語学的分析の結果も含め、日本のろう者・手話通訳者・手話学習者等らがアジア太平洋諸国の手話を学習する際には、本研究の成果が活用できる。
|