研究課題/領域番号 |
16H05681
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 京都大学 (2017-2018) 奈良学園大学 (2016) |
研究代表者 |
川本 正知 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特任教授 (30192553)
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研究分担者 |
大塚 修 東洋大学, 文学部, 助教 (00733007)
杉山 雅樹 京都外国語大学, 国際言語平和研究所, 嘱託研究員 (30773824)
桝屋 友子 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (40300735)
小倉 智史 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (40768438)
松田 孝一 大阪国際大学, 公私立大学の部局等, 名誉教授 (70142304)
宇野 伸浩 広島修道大学, 国際コミュニティ学部, 教授 (60310851)
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研究協力者 |
岩本 佳子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2016年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | モンゴル帝国 / ラシード・ウッディーン / 『歴史集成』 / 写本 / ミニアチュール / イル・ハン朝 / ティムール朝 / ムガール朝 / 写本研究 / モンゴル時代 / マニュスクリプト / サライ・アルバム / テヘラン写本 / コルカタ写本 / ディーズ・アルバム / ランプル写本 / 歴史集成 |
研究成果の概要 |
14世紀初頭ラシード・ウッディーンRashid al-Din(d.1318)が編纂し、イル・ハン国君主オルジェイトに献呈されたペルシア語の世界史『歴史集成』(Jami' al-Tawarikh)の原本には多くのミニアチュールが挿入されていたと推定される。それらのミニアチュールは、写本が書写されたそれぞれの時代、場所の文化背景の下につぎつぎと模写されていった。 本研究では各国に所蔵される多くの『歴史集成』写本のミニアチュールをできうる限り実見し画像その他のデジタルデータを収集し、各時代の写本に描かれているミニアチュールの比較研究によってモンゴル時代文化研究をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
欧米のモンゴル時代以降の西アジアの文化研究の中には必ず含まれている同時代に描かれたミニアチュールを利用した各地の宮廷文化研究は日本ではほとんど行われたことはない。我が国のミニアチュールによる研究の立ち遅れの原因は、文献資料としての「書物」以外の「物」すなわちミニアチュールを含むモンゴル時代以降の西アジアの歴史的文化遺産研究のための根本資料の蓄積が不足していることにある。また、それはモンゴル期以降の西アジア・インドのミニアチュールその他の優れた文化遺産に対する日本の学会および社会における認知度の低さによるものである。当研究は日本の綜合的ミニアチュール研究の礎石となる研究である。
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