研究課題/領域番号 |
16H05683
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岡村 秀典 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (20183246)
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研究分担者 |
向井 佑介 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (50452298)
稲本 泰生 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70252509)
船山 徹 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70209154)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 考古学 / 仏教美術史学 / 美術史学 / 仏教学 / 美術史 |
研究成果の概要 |
銅鉢や水瓶などの仏具はインドで生まれ、仏教文化にともなって中国にもたらされた。私は千石コレクションの漢六朝青銅器について鉛同位体比と合金組成の化学分析を実施した。中でも銅鉢は、ソグド人や獣の図像をタガネ彫りしているところに特徴があり、鉛を含まない二元系響銅で、鉛同位体比は後漢鏡の分布する領域Bに属している。山西省侯馬で発掘された「裴經」墓からソグド人を刻んだ銅椀が出土したことにより、それは6世紀初頭の南朝で制作された可能性が高い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
仏教文化の研究には、経典の仏教学と造像の仏教美術史学が中心であったが、本研究は中国南北朝時代石窟寺院の内外における仏教儀礼に焦点をあて、考古学による新しい研究法の開拓をめざした。第一に、京都大学に所蔵する洛陽龍門石窟の造像記拓本を整理し、古陽洞の造像記を集成した。第二に、正倉院宝物の金属製仏具の源流を求めて中国出土金属器の考古化学的分析を実施し、西域からの影響によって500年前後に鉛を含まない二元系響銅が出現したことを明らかにした。
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