研究課題/領域番号 |
16H05690
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
石田 慎一郎 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (10506306)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 社会人類学 / 法人類学 / 法社会学 / 慣習法 / 民族誌 / 比較 / 法理論 / 国際共同研究 / アフリカ / 婚姻 / 多元的法体制 / ケニア国立博物館 |
研究成果の概要 |
本研究は、現代アフリカ諸国における慣習法の運用が、多様な法主体の関与を経て、法の柔軟性を維持しつつ、法の確定性に寄与する条件とはいかなるものかを「応答的法」の概念と以下の手法を用いて検証した。(1)日本とケニアの共同研究として実施し、(2)慣習法(結婚法と家族法)については民族誌・事例研究の手法による地域固有性の全体論的理解と、(3)地域間比較の手法と法人類学・法社会学的知見を入れた一般的・理論的把握を、ともに試みた。主たる成果は、代表者単著『人を知る法、待つことを知る正義』ならびに共著"Family Dynamics and Memories in Kenyan Villages"である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)日本とケニアの共同研究として実施し、その成果を2冊の英文共著としてケニア国内で刊行(ナイロビ大学出版会・ケニア国立博物館から)することで、本研究を共同作業として推進できた。(2)慣習法(婚姻法と家族法)の地域固有性を全体論的に理解する手法を取り入れたことにより、研究対象社会の民族誌的研究としての成果論文を多数刊行できた。(3)地域間比較の手法と法人類学・法社会学的知見を入れた一般的・理論的把握に努めることで、法人類学・法社会学にとっての究極の問いにあたる「法とは何か」を正面から論じる単著を公刊できた(本書は日本法社会学会ならびにアジア法学会の学会賞受賞作となった)。
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