研究課題/領域番号 |
16H05694
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 北海学園大学 (2017-2019) 北海道博物館 (2016) |
研究代表者 |
出利葉 浩司 北海学園大学, 人文学部, 客員研究員 (40142088)
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研究分担者 |
手塚 薫 北海学園大学, 人文学部, 教授 (40222145)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 博物館 / 先住民族資料返還 / 遺骨返還 / 先住民族 / ポストコロニアル / 研究倫理 / 北海道 / 沖縄 / 博物館資料返還 / 遺骨 / 先住民資料の返還 / 民族誌情報の返還 / 民族学博物館 / 博物館民族学 / 資料返還 / 先住民族資料 / 民族知返還 / 文化人類学資料 / 研究資料の収集 / 先住民資料 / 文化人類学 / 民族資料返還 / 先住民言語の復権 / 民族資料収集 / 博物館資料収集 / 民族知の返還 / 先住民言語の復興 |
研究成果の概要 |
世界中どこの学術機関も良心的施設として活動してきたし、また社会的にも当然のこととして認められてきた。博物館もその一つで、先住民族からも資料を収集し展示してきた。ところが、北米やオーストラリアなどでは、このような博物館の活動に対して、先住民族側は30年ほど前から遺骨および一部資料の返還を要求しており、その作業がいま進行中である。この動きを、単に博物館の資料管理業務と見るのではなく、植民地の時代から現代まで研究機関や博物館が保持し続けてきた権力性を考えることで検討できた。さらに、先住民族と博物館とが今後、築こうとする関係性について文化人類学の視点から考えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
博物館所蔵資料の返還を、博物館における単なる「資料登録抹消手続き」あるいは「厄介ごと」であり、それが問題「解決」の方法と見做すのではなく、ポストコロニアルの文脈のなかで、さらに研究倫理の問題とも関連づけて考えていくという道筋をつけることができた。この過程で、先住民族資料の返還がおこなわれている北米やオーストラリアにおける、個々の博物館ごとのより詳細な情報を集めることができたが、そこからは、国や博物館によって、また同一法律のもとでも、先住民と博物館との協働作業の在り方、今後の関係性など運用の実際はさまざまであることがわかった。このことは、国内の博物館にとって参考になるはずである。
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