研究課題/領域番号 |
16H05742
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
門馬 綱一 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (30552781)
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研究分担者 |
長瀬 敏郎 東北大学, 学術資源研究公開センター, 准教授 (10237521)
ジェンキンズ ロバート 金沢大学, 地球社会基盤学系, 准教授 (10451824)
谷 健一郎 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (70359206)
井尻 暁 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 主任研究員 (70374212)
宮脇 律郎 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 部長 (80290865)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | シリカクラスレート鉱物 / メタン湧水 / メラノフロジャイト / 千葉石 / 房総石 / リシカクラスレート / シリカクラスレート / 天然ガス |
研究成果の概要 |
サハリン南西部の複数地域から、結晶構造中に天然ガス分子を含む鉱物(シリカクラスレート鉱物)、およびその分解により生じた石英組織を確認し、当該地層においてメタン湧水があった直接的証拠を得た。産状は、堆積岩中の石灰コンクリーション中に化学合成生物群集の化石と共生するものと、堆積岩中に貫入した小規模火成岩体中に脈状に産出するものとが確認された。同位体の値から、後者の天然ガスの起源も堆積岩中の有機物の熱分解であることが示唆され、火成岩を熱源とする炭素の循環が生じていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機物として堆積物中に取り込まれた炭素が、地熱により分解し、天然ガスとして地層外に湧出する過程を調べる手掛かりとして、シリカクラスレート鉱物が新たな物証となることを提示した。シリカクラスレート鉱物は地層からは消失した天然ガスを保持しているだけでなく、シリカクラスレート鉱物が分解したときにできるシリカ鉱物組織を判別することで、天然ガスの湧出があったことを示す直接的な証拠が、より広範にわたって得られることがわかった。
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