研究課題/領域番号 |
16H05767
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生態・環境
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
河田 雅圭 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (90204734)
|
研究協力者 |
牧野 能士
丸山 真一朗
寺井 洋平
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
|
キーワード | 温度適応 / アノールトカゲ / キューバ / 温度的適応 / 進化 / 適応放散 / 温度適応進化 / 平行進化 |
研究成果の概要 |
本研究では、キューバに生息するアノールトカゲの系統関係から、独立に4回、森林低温環境から開放高温環境へ進化したと推定され、高温放環境に生息する2種について、正の自然選択を受けた遺伝子を推定した。その結果、コラーゲン産生に関わるtgfb1の配列が進化していることがわかった。また、A. allogusおよびA. sagreiについて全ゲノム配列決定を行った。ゲノム全体での重複遺伝子率は、A. sagrei(81.0%)がA. allogus(45.4%)に比べて高い値を示した。このことは、高温開放環境への適応に遺伝子重複が重要であることを示唆している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、温暖化による温度上昇に生物がどのように進化的反応をするのかという問題は、多くの注目が集まっており、進化学および生態系保全において重要な問題である。アノールトカゲの異なる温度環境への適応分化を促進する進化機構の解明は、「適応放散による多様化」と「温度に対する進化的反応」という両者の問題を解明する上で貴重で重要な課題である。本研究の成果は、その進化機構の解明につながる重要な結果を提供した。
|