研究課題/領域番号 |
16H05769
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
伊藤 文紀 香川大学, 農学部, 教授 (50260683)
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研究分担者 |
江口 克之 首都大学東京, 理学研究科, 准教授 (30523419)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2016年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 集団行動 / 餌 / 周期性 / 軍隊アリ / コロニー構成 / 繁殖周期 / 採餌行動 / カスト特殊化 / 食性 / 採餌 / 生態学 / 進化 / 昆虫 / 行動学 |
研究成果の概要 |
各地でサスライアリ亜科非軍隊アリ種のコロニーを採集し、その構成や餌内容、繁殖の周期性、カスト分化程度を明らかにした。働きアリ数はCerapachys属で数百個体を超えるものが数種含まれていたが、他の属ではいずれも100個体未満で、軍隊アリと比較して著しく少なかった。多女王制が少なくとも7種あり、この点でも軍隊アリと著しく異なっていた。Lioponera属はいずれの種も非周期性繁殖種で、ほかの種はすべて周期性繁殖であった。餌への特殊化は多様で、アリ類専門家とともに広食種もいた。コロニーサイズが小さな種は単独で、大型の種では集団採餌をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱帯や亜熱帯に分布する軍隊アリの仲間は、コロニーサイズが巨大であることから捕食者として重要であるだけでなく、その洗練された集団採餌行動や巣の移動等、自律的な行動の機能やその機構を理解する上で重要なグループである。本研究では、軍隊アリに近縁な複数の属の行動や習性を、特にコロニー構成や採餌行動、繁殖の周期性に注目して、明らかにした。これらの比較から軍隊アリ的習性の進化を検討するが可能になった。
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