研究課題/領域番号 |
16H05780
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鴨下 顕彦 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 准教授 (10323487)
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研究分担者 |
櫻井 武司 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40343769)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2016年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 農業生態学 / 農業経済学 / 環境調和型農林水産 / 気候変動 / 環境調和型農林水産業 / 適応策 / 塩水遡上 / 生物多様性 / 水不足 |
研究成果の概要 |
地球温暖化による塩水遡上の稲作への影響を評価するために、ベトナム北部の紅河デルタの本流と分流の河口周縁を比較した。水田と水産養殖池が堤防によってゾーン化されていない分流河口では、稲生産が大幅に低下し、本流河口の堤防近傍の水田でもやや減収した。早生の良質品種は、ハイブリッドに比べて、塩分に対する減収率が大きかった。南インドのため池水田では、近年干ばつ被害が連続しており、補完的な井戸灌漑の利用が進んだ。ため池末端水田や市場性の高い晩生品種は干ばつにより減収した。カンボジアでは2011年の大洪水以降、氾濫原での乾季作化と品種の画一化が進み、灌漑水田での機械化や、全般的な省力化が進んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
灌漑が十分に整備されておらず、干ばつや洪水の被害が頻発する水田や、海面上昇による塩水遡上を被る沿岸部の水田など、生産基盤の脆弱な熱帯アジアの水田に着目して、気象リスクと域内不均一性とを明らかにし、持続可能な稲作を設計するための知見を得た。条件の悪い環境での生産の改良のための総合的な提案をした。近年米の輸出を急増させてきた3国(インド、ベトナム、カンボジア)であるが、個々の生産現場の状況の違いも描いた。アジア以外の生産基盤の脆弱な地域、例えば、アフリカでの稲作の改良を考える際にも、応用することも可能である。
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