研究課題/領域番号 |
16H05812
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境・衛生系薬学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小椋 康光 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (40292677)
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研究分担者 |
鈴木 紀行 千葉大学, 大学院薬学研究院, 准教授 (10376379)
阿南 弥寿美 昭和薬科大学, 薬学部, 講師 (40403860)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2016年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | アンチモン / テルル / セレン / ヒ素 / 中国 / スペシエーション / ICP-MS / 薬学 / 環境分析 / 類金属 |
研究成果の概要 |
アンチモンを含む15及び16族の類金属元素は、工業的に有用な元素であるが、他の重金属とは異なる毒性を発揮するものと想定される。本研究では、特に近年特定の地域で汚染が懸念されるアンチモンを中心に、環境中の動態と毒性の発現機構について解析を行うことを目的とした。アンチモンについては、汚染地域での化学形態の特定と、想定される3価及び5価の化合物について、変異原性、細胞内動態及び生体内動態を検討した。その結果、懸念される変異原性は確認されなかった。また細胞中ではアンチモンの動態に関与する遺伝子の発現変動が見られた。さらにアンチモンの生体内動態については、動物種差が顕著であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
類金属元素は工業的に有用性が高い元素であるが、その毒性は十分に明らかになっていない。またレアメタルであるため、本来は地球上の限られた地域に偏在していた元素であるにもかかわらず、我々の生活圏に侵入してきた元素でもある。本研究では、環境中に存在し得る類金属の化学形態をまず明らかにするため、中国のアンチモン鉱山周辺の環境水中の分析を行い、その化学形態を特定し、その特定された化学形態が有する毒性を、発現メカニズムや変異原性という観点から明らかにした。これまで明らかになっていなかった類金属の毒性の一部が明らかになったことにより、有用性と有害性のトレードオフから脱却に貢献するという社会的意義が期待できる。
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