研究課題/領域番号 |
16H05817
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
寄生虫学(含衛生動物学)
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
上村 春樹 長崎大学, 熱帯医学研究所, 客員准教授 (60184975)
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研究分担者 |
五十棲 理恵 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (30550355)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2016年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 熱帯熱マラリア / 薬剤耐性 / アルテミシニン / pfdhps遺伝子 / インドネシア / リアルタイムPCR / 薬剤耐性遺伝子 / 熱帯熱マラリア原虫 |
研究成果の概要 |
アルテミシニン耐性型マラリア原虫の報告がないインドネシアにおいて、フローレス島で調べた全てのマラリア感染者で、アルテミシニン併用療法(ACT)による治療の三日後には末梢血にマラリア原虫が検出されなくなること、様々な地域から集めた熱帯熱マラリア原虫のKelch13遺伝子に変異が認められないことを確認し、インドネシアではACTが有効であることを示した。今回のフィールドサンプルについて、簡便な方法でリアルタイムPCRによるマラリア原虫の検出と定量を行い、その有効性を示した。また、インドネシアに特徴的なpfdhpsの遺伝子型の広がりを調べ、薬剤耐性マラリア原虫の拡散を解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルテミシニン併用療法(ACT)の導入によってインドネシアでも多くの地域でマラリア感染数が減少しており、今回の研究では治療にACTが有効であることを示すことが出来た。このような中でマラリア感染が残っているのは診療所から距離のある地区が大部分であり、そのような場所でも使用することの出来る、簡便で感度の高い方法として、リアルタイムPCRを用いたマラリア原虫の検出、定量、原虫種の同定の有用性を示した。持ち運びのできるリアルタイムPCRで薬剤耐性遺伝子の同定も可能であり、今後のマラリア対策に寄与することが出来ると考えている。
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