研究課題/領域番号 |
16H05852
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
須釜 淳子 金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (00203307)
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研究分担者 |
真田 弘美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50143920)
大江 真琴 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (60389939)
仲上 豪二朗 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (70547827)
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研究協力者 |
スリアデイ
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 糖尿病性足病変 / 感染管理 / バイオフィルム / 補完代替療法 / 糖尿病 / 足潰瘍 |
研究成果の概要 |
本研究は、糖尿病足潰瘍の治癒を遷延化させる要因の一つである感染を制御する新たな方策を求めて、従来の外用薬や抗菌作用を有する銀含有創傷被覆材剤とは異なる創傷管理が普及しているインドネシアにおいて調査した。カリマンタン島にある創傷クリニックにて調査を実施した。糖尿病足潰瘍に蜂蜜、ナマコ抽出物、ナツメヤシのいずれかを使用した患者を対象に創傷治癒過程、創傷感染状況、バイオマーカを前向きに調査した。その結果、蜂蜜、ナマコは創滲出液中の炎症性マーカが減少した。どの局所管理法においても、創傷治癒は進んだ。創周囲が浸軟する糖尿病足潰瘍には、ナマコ抽出物による管理法が蜂蜜管理法より創傷治癒過程が早かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病足潰瘍は容易に感染を併発し、治癒が遷延するだけでなく、重症化すると下肢切断や敗血症による生命危機をもたらす。さらに、日常生活制限をもたらし、患者の生活の質を低下させる創傷でもある。このため局所管理において、いかに感染制御を行うかが鍵となる。欧米や本邦においては、ヨウ素外用薬、銀含有創傷被覆材を使用することが推奨されている。しかしこれらの管理法は、組織障害性、緩徐な抗菌効果などの問題点があった。本調査結果により、蜂蜜、ナマコ、ナツメヤシ等の補完代替療法が糖尿足潰瘍の感染管理に有用であることが示唆された。今後これらの成分解析、創傷治癒促進の機序解明が行われ、創傷被覆材の開発に寄与する。
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