研究課題/領域番号 |
16H05853
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学基礎理論
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研究機関 | 名古屋大学 (2019) 京都大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
ルガル フランソワ 名古屋大学, 多元数理科学研究科, 准教授 (50584299)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 計算量理論 / アルゴリズム / 代数的問題 / 量子計算 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、代数的計算量理論に基づき、理論計算機科学の諸問題を解くための新しい手法を開発した。研究期間内に得た主な成果は次のように大別できる。 まず、代数的問題を解く新しいアプローチを開発し、長方形行列積アルゴリズムの高速化に成功した。次、代数的手法を新たな理論計算機科学の問題に応用することができた。特に分散計算においては、様々な問題に対して、高速な分散アルゴリズムを構築した。最後に、グラフ問題に対して、従来のアルゴリズムより高速な量子アルゴリズムの開発にも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
行列積は情報処理の普遍的な計算である。本研究で開発した行列積アルゴリズムは世界最高速であり、すでに理論計算機科学に広く使われており、今後もアルゴリズムの設計の重要なツールになると期待できる。分散計算における新アプローチは、汎用性が高く、分散計算の基幹技術になる可能性が高い。開発した量子アルゴリズムも、重要なグラフ問題を解くものであり、量子計算の優位性の確立に向けて大きな役割を果たすと期待できる。
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