研究課題
若手研究(A)
携帯端末では消費電力を重視してLittleコアと呼ばれる小型のプロセッサを搭載していたが,近年ではスマートフォンなどの普及によって高い性能が求められるようになったためBigコアと呼ばれる大型のプロセッサが採用されている.Bigコアは高い性能を持つ一方で,消費電力に問題がある.このため,本研究ではLittleコア並の消費電力とBigコアに匹敵する性能を両立する,超高電力効率プロセッサを研究した.本研究により,電力効率を大幅に向上させる低消費電力モードとモード切替アルゴリズムを実現した.また,これらを実証するためのLSI試作を行い,シミュレーションではなく実際の性能や消費電力に基づく検証を行った.
本研究では,Bigコアで実行してもLittleコアで実行しても大きく性能が変化しない領域がプログラム内に細粒度に存在することや,それらの性質について明らかにした.また,これを利用することでプログラム実行の際の大きく電力効率を上げられることを明らかにした.さらに,電力効率の検証を目的として行ったLSI試作では,その結果得られたプロセッサ設計をオープンソースとして公開しており,これを使用して様々な研究を行うことを可能にした.
すべて 2020 2019 2018 2017
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 6件、 招待講演 1件)
IEEE Computer Architecture Letters
巻: 18 号: 2 ページ: 170-173
10.1109/lca.2019.2952592
Journal of Information Processing
巻: 26 号: 0 ページ: 696-705
10.2197/ipsjjip.26.696
130007484315
IEICE Transactions on Information and Systems
巻: E100.D 号: 4 ページ: 822-837
10.1587/transinf.2016EDP7414
130005529869
巻: E100-D ページ: 822-837
巻: E100-C ページ: 245-258
130005397869