研究課題
若手研究(A)
本研究の成果は、以下の4点に要約される。1) パーキンソン病を対象とした神経心理学的研究から、正直さに関する意思決定と報酬系との関係性についての論文を出版した。2)刑務所に収監中のサイコパスを対象とした脳機能画像研究から、サイコパス傾向、不正直な行為における反応時間、前部帯状回の活動との関係性についての論文を出版した。3)IATを用いた行動実験から、嘘に対する潜在意識と利己的な嘘との関連についての予備的な知見を得た。4)IATを用いた脳機能画像研究から、浮気に対する興味関心の制御には、浮気に対する潜在的な態度と前頭前野による行動制御の両者が重要であることを示す論文を出版した。
本研究では、ヒトが正直に振舞うか否かに関する意思決定のメカニズムについて、脳機能及び潜在意識の観点から新たなエビデンスを提供することができた。本研究成果は今後の研究の発展の基盤となるものであり、意思決定のメカニズムを科学的に理解する一助になると考えられる。
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