研究課題
若手研究(A)
本研究では,ロボットによる目標志向行動の学習と生成を目的として,まずロボット自身が経験する連続的な感覚運動情報を学習することで,行動の目標という抽象的な情報を自己組織的に表現できる神経回路モデルの開発に取り組んだ.さらにロボットが置かれた状況に合わせて適応的に行動計画を修正するメカニズムの開発も試みた.その成果として構築した神経回路モデルをロボットに実装し,人と共同で組み立て作業を行う課題において,提案手法の有効性を確認した.
行動の目標という概念は自ら行動する際に必要となるだけでなく,他者の行動に意図を見いだしたり,模倣学習をしたりする際にも重要な役割を果たしていると指摘されており,社会的認知能力の礎ともなっている.しかしながら,心理学や脳科学の重要な研究課題となっているにもかかわらず,行動の目標という抽象的な概念がどのように表象されているかは未だ明らかではない.本研究の結果として得られた目標志向行動に関する神経回路モデル上での情報表現に関する知見は工学的応用のみならず,認知科学等の学術的な研究への展開も期待できる.
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