対話的アプローチによる価値観の獲得に関する研究

• 研究課題/領域番号: 16H05880
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 図書館情報学・人文社会情報学
• 研究機関: 電気通信大学 (2019); 広島市立大学 (2016-2018)
• 研究代表者: 稲葉 通将 電気通信大学, 人工知能先端研究センター, 准教授 (10636202)
• 研究期間 (年度): 2016-04-01 – 2020-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2019年度)
• 配分額: 20,930千円 (直接経費: 16,100千円、間接経費: 4,830千円); 2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円); 2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円); 2016年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
• キーワード: 知的対話システム / 対話処理 / 対話システム / ユーザモデリング / コーパス / 興味推定 / 対話破綻検出 / 自然言語処理

研究成果の概要

本研究では，(1)大規模Webデータから自動生成した発話候補から，文脈に応じて適切な発話を選択することで対話を進めるリカレントニューラルネットワークを用いた対話モデルの提案，および(2)雑談対話中の発話を入力とし，トピック（例えば音楽，ファッション，健康など）に対するユーザの興味の度合いを推定するモデルの提案を行った・

研究成果の学術的意義や社会的意義

深層学習を用いた応答選択に基づく対話モデルは近年は非常に活発に研究が行われているが，提案モデルはその先駆けとなる研究の一つであり，学術的に一定のインパクトが有ったと考える．また，興味推定モデルに関しても，システムのパーソナライズに必要な技術であり，ユーザビリティの向上に有用な技術である．

研究成果

• [雑誌論文] 対話破綻検出チャレンジ3における対話破綻検出の評価尺度の選定 (2020)
  • 著者名/発表者名: Tsunomori Yuiko、Higashinaka Ryuichiro、Takahashi Tetsuro、Inaba Michimasa
  • 雑誌名: 人工知能学会論文誌 巻: 35 号: 1 ページ: DSI-G_1-10
  • DOI: 10.1527/tjsai.DSI-G
  • NAID: 130007779296
  • ISSN: 1346-0714, 1346-8030
  • 年月日: 2020-01-01
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 対話破綻検出の対話システムへの適用 (2019)
  • 著者名/発表者名: 稲葉 通将, 高橋 健一
  • 雑誌名: 人工知能学会論文誌 巻: 34 号: 3 ページ: B-I64_1-8
  • DOI: 10.1527/tjsai.B-I64
  • NAID: 130007641573
  • ISSN: 1346-0714, 1346-8030
  • 年月日: 2019-05-01
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] ニューラルネットワークを用いた雑談対話からのユーザの興味推定 (2019)
  • 著者名/発表者名: 稲葉 通将, 高橋 健一
  • 雑誌名: 人工知能学会論文誌 巻: 34 号: 2 ページ: E-I94_1-9
  • DOI: 10.1527/tjsai.E-I94
  • NAID: 130007607242
  • ISSN: 1346-0714, 1346-8030
  • 年月日: 2019-03-01
• [雑誌論文] Overview of the Sixth Dialog System Technology Challenge: DSTC6 (2019)
  • 著者名/発表者名: Chiori Hori, Julien Perez, Ryuichiro Higasinaka, Hori Takaaki, Y-Lan Boureau, Michimasa Inaba, Yuiko Tsunomori, Tetsuro Takahashi, Koichiro Yoshino, Seokhwan Kim
  • 雑誌名: Computer Speech & Language 巻: 55 ページ: 1-25
• [雑誌論文] 非タスク指向型対話システムのためのリカレントニューラルネットワークを用いた発話候補ランキング (2017)
  • 著者名/発表者名: 稲葉通将，高橋健一
  • 雑誌名: 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム 巻: J100-D 号: 6 ページ: 661-671
  • DOI: 10.14923/transinfj.2016JDP7117
  • ISSN: 1880-4535, 1881-0225
  • 年月日: 2017-06-01
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 非タスク指向型対話システムのためのリカレントニューラルネットワークを用いた発話候補ランキング (2017)
  • 著者名/発表者名: 稲葉 通将,高橋 健一
  • 雑誌名: 電子情報通信学会論文誌 D 巻: J100-D, No. 6 ページ: 661-671
  • 査読あり
• [学会発表] 対話システムライブコンペティション2. (2019)
  • 著者名/発表者名: 東中 竜一郎, 船越 孝太郎, 稲葉 通将, 角森 唯子, 高橋 哲朗, 赤間 怜奈, 宇佐美 まゆみ, 水上 雅博
  • 学会等名: 第10回対話システムシンポジウム
• [学会発表] 雑談対話システムをどう評価すべきか -TripiaBotのライブコンペ予選通過から考える- (2019)
  • 著者名/発表者名: 稲葉 通将
  • 学会等名: 第10回対話システムシンポジウム
• [学会発表] おーぷん2ちゃんねる対話コーパスを用いた用例ベース対話システム. (2019)
  • 著者名/発表者名: 稲葉 通将
  • 学会等名: 第10回対話システムシンポジウム
• [学会発表] Overview of the dialogue breakdown detection challenge 4 (2019)
  • 著者名/発表者名: Ryuichiro Higashinaka, Luis F. D’Haro, Bayan Abu Shawar, Rafael Banchs, Kotaro Funakoshi, Michimasa Inaba, Yuiko Tsunomori, Tetsuro Takahashi, Joao Sedoc
  • 学会等名: International Workshop on Spoken Dialog System Technology 2019 (IWSDS 2019)
  • 国際学会
• [学会発表] Dialogue system live competition: identifying problems with dialogue systems through live event (2019)
  • 著者名/発表者名: 0 Ryuichiro Higashinaka, Kotaro Funakoshi, Michimasa Inaba, Yuiko Tsunomori, Tetsuro Takahashi, Reina Akama
  • 学会等名: International Workshop on Spoken Dialog System Technology 2019 (IWSDS 2019)
  • 国際学会
• [学会発表] Estimating User Interest from Open-Domain Dialogue (2018)
  • 著者名/発表者名: Michimasa Inaba, Kenichi Takahashi
  • 学会等名: The 18th Annual SIGdial Meeting on Discourse and Dialogue (SIGDIAL 2018)
  • 国際学会
• [学会発表] Improving the Performance of Chat-oriented Dialogue Systems via Dialogue Breakdown Detection (2018)
  • 著者名/発表者名: Michimasa Inaba, Kenichi Takahashi
  • 学会等名: International Workshop on Spoken Dialog System Technology 2018 (IWSDS 2018)
  • 国際学会
• [学会発表] 雑談対話からのユーザの興味推定 (2018)
  • 著者名/発表者名: 稲葉通将，高橋健一
  • 学会等名: 第9回対話システムシンポジウム
• [学会発表] 対話システムライブコンペティション (2018)
  • 著者名/発表者名: 東中竜一郎，船越孝太郎，稲葉通将，角森唯子，高橋哲朗，赤間怜奈
  • 学会等名: 第9回対話システムシンポジウム
• [学会発表] Answering What-type and Who-type Questions for Non-task-oriented Dialogue Agents (2018)
  • 著者名/発表者名: Makoto Koshinda, Michimasa Inaba, Kenichi Takahashi
  • 学会等名: The 10th International Conference on Agents and Artificial Intelligence
  • 国際学会
• [学会発表] 対話破綻検出による対話システムの応答性能の向上 (2017)
  • 著者名/発表者名: 稲葉通将，高橋健一
  • 学会等名: 言語・音声理解と対話処理研究会
• [学会発表] Neural Utterance Ranking Model for Conversational Dialogue Systems (2016)
  • 著者名/発表者名: Michimasa Inaba, Kenichi Takahashi
  • 学会等名: The 17th Annual SIGdial Meeting on Discourse and Dialogue
  • 発表場所: ロサンゼルス
  • 年月日: 2016-09-13
  • 国際学会
• [学会発表] Backchanneling via Twitter Data for Conversational Dialogue Systems (2016)
  • 著者名/発表者名: Michimasa Inaba, Kenichi Takahashi
  • 学会等名: The 18th International Conference on Speech and Computer
  • 発表場所: ブダペスト
  • 年月日: 2016-08-23
  • 国際学会
• [学会発表] LSTMエンコーダを用いた統計的発話選択 (2016)
  • 著者名/発表者名: 稲葉通将，高橋健一
  • 学会等名: 第30回人工知能学会全国大会
  • 発表場所: 北九州市
  • 年月日: 2016-06-06
• [学会発表] 非タスク指向型対話システムの現状と展望 (2016)
  • 著者名/発表者名: 稲葉通将
  • 学会等名: クラウドネットワークロボット研究会
  • 発表場所: 東京都渋谷区
  • 招待講演
• [産業財産権] 興味推定方法、及び興味推定プログラム. (2018)
  • 発明者名: 稲葉通将
  • 権利者名: 稲葉通将
  • 産業財産権種類: 特許
  • 産業財産権番号: 2018-174398
  • 出願年月日: 2018