研究課題/領域番号 |
16H05890
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境影響評価
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
内村 有邦 大阪大学, 生命機能研究科, 招へい教員 (20513063)
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研究協力者 |
樋口 真弓
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
24,180千円 (直接経費: 18,600千円、間接経費: 5,580千円)
2018年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2017年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2016年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 突然変異 / 生殖細胞 / 後世代影響 / 動物モデル / 変異 / 生殖系列 / 次世代影響 / 哺乳類 |
研究成果の概要 |
本研究では、私たちが樹立した変異蓄積マウス系統を利用することで、生殖系列における突然変異の影響を体系的に解析するための方法論の構築に取り組んだ。その結果、マウスの生殖系列でゲノムワイドに発生する新規突然変異の特徴を明らかにし、生殖系列で生じる突然変異の発生機構を1細胞レベルで捉えることに成功した。さらに、生殖系列で生じた突然変異が次世代以降の個体の表現型にどのような影響を及ぼすか明らかにした。これらの結果に基づき、放射線被ばくの後世代影響を解析した結果、ゲノムワイドに誘発される変異の特徴を明らかにすることができた。本研究で構築された方法論は、今後、幅広く利用されていくと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちは、親から子へと遺伝情報が伝達される時に新たに発生する突然変異(DNA配列の変化)の研究に利用するため、13年間に渡ってマウスの交配を繰り返し、最大38世代の継代がなされたマウス系統を樹立してきた。本研究では、次世代シーケンサーなど、最新の解析技術を利用して、それらのマウス系統を解析することで、これまで不明だった、突然変異の基本的な特徴や後世代の子供への健康影響を明らかにすることができた。本研究では、将来の医療等の現場への応用が期待される革新的な解析技術の開発にも成功している。これらの結果は、今後の突然変異の研究を行う上で重要な基盤になるものと考えられる。
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