研究課題
若手研究(A)
ハロゲン化多環芳香族炭化水素類(ハロゲン化PAHs)は、環境残留性や有害性の観点から新規残留性有機汚染物質の候補となり得る化学物質群である。我々の研究の結果、廃棄物焼却施設がハロゲン化PAHsの主な発生源の一つであることと、これらのハロゲン化PAHsの生成機構を明らかにした。また、食品調理においても母核であるPAHsやハロゲン化PAHsが高濃度で生成することが分かり、主要生成物質やそれらの濃度に関する情報を取得した。さらに、曝露経路別の曝露量を推算した結果、調理後の食品を経口摂取するよりも、調理排ガスを吸入することによる吸入曝露量が多くなることが示され、吸入曝露のリスクが高い可能性を示した。
ハロゲン化PAHsやその他のPAHs誘導体のうち、従来モニタリングされていなかった物質や極めて情報が少なかった物質に関して、一般環境および発生源周辺にわたって測定事例を得られた。主要な発生源の情報が網羅的に得られ、ヒトへの主な曝露経路の推定とリスクレベルの評価できたことから、今後、ハロゲン化PAHs関連物質に関するリスクベース管理の促進への貢献が期待される。
すべて 2020 2019 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 13件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (27件) (うち国際学会 12件、 招待講演 4件)
Analytical Sciences
巻: 36 号: 9 ページ: 1105-1111
10.2116/analsci.20P025
130007898810
Ecotoxicology and Environmental Safety
巻: 197 ページ: 110592-110592
10.1016/j.ecoenv.2020.110592
Journal of Environmental Science and Health, Part A
巻: 55 号: 6 ページ: 730-738
10.1080/10934529.2020.1737460
巻: 178 ページ: 188-194
10.1016/j.ecoenv.2019.04.046
Chemosphere
巻: 226 ページ: 316-320
10.1016/j.chemosphere.2019.03.108
巻: 169 ページ: 464-469
10.1016/j.ecoenv.2018.11.052
Environmental Science & Technology Letters
巻: 5 号: 7 ページ: 448-455
10.1021/acs.estlett.8b00263
Science of The Total Environment
巻: 625 ページ: 633-639
10.1016/j.scitotenv.2017.12.323
巻: 53 号: 5 ページ: 475-481
10.1080/10934529.2017.1410419
Environmental Science & Technology
巻: 51 号: 24 ページ: 14100-14106
10.1021/acs.est.7b04854
Journal of Environmental Sciences
巻: 61 ページ: 91-96
10.1016/j.jes.2017.07.007
環境科学会誌
巻: 30 号: 6 ページ: 336-345
10.11353/sesj.30.336
130006230371
巻: 601-602 ページ: 1333-1339
10.1016/j.scitotenv.2017.05.249
生活と環境
巻: 61 ページ: 68-72