研究課題/領域番号 |
16H05898
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 愛知医科大学 (2017-2019) 静岡県立大学 (2016) |
研究代表者 |
伴野 勧 愛知医科大学, 医学部, 助教 (60554011)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
25,220千円 (直接経費: 19,400千円、間接経費: 5,820千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2016年度: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
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キーワード | 機能性脂質 / 抗炎症 / 奇数鎖脂肪酸 / 抗炎症作用 / LC/MS / 機能性脂肪酸 / Acyl Biotin exchange / 炎症 / 生活習慣病 / 脂質 / 脂肪酸 / クリックケミストリー |
研究成果の概要 |
最近、大規模疫学調査により奇数鎖脂肪酸が糖尿病を含む慢性炎症疾患と逆相関する事が報告された。しかし、長鎖奇数鎖脂肪酸(ヘプタデカン酸やペンタデカン酸)の抗炎症作用メカニズムについてはわかっていない。本研究では、長鎖奇数鎖脂肪酸がマクロファージにおいてIL-6やIL-12などの炎症性サイトカインやプロスタグランジンE2産生の阻害効果があることを見出した。また、その産生阻害メカニズムの一つとしてp65タンパク質の分解を介したNFkBシグナル抑制効果があることがわかった。現在、行われている標的タンパク質の詳細な解析によってさらなる研究の発展が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病や心血管疾患、神経変性疾患およびがんに代表される生活習慣病は現在、我が国において死亡者数の約6割、医療費は約3割を占めており、今後さらに進行する高齢化社会における健康寿命の延伸への最大の阻害要因であり、国民医療費負担にも大きな影響を与えている。日々摂取する食品から、機能性成分を見出し、作用機序の解明を試みることは非常に意義のあるものであると考える。本研究で、これまで報告がほとんどなかった奇数鎖脂肪酸の抗炎症作用機序について新たな知見を得たことは生活習慣病を始めとする疾病予防に非常に意義のある研究であると考えられる。
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