研究課題/領域番号 |
16H05909
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
高橋 宏信 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (00710039)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
23,660千円 (直接経費: 18,200千円、間接経費: 5,460千円)
2018年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2017年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2016年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 組織工学 / 再生医療 / メカノバイオロジー / 筋組織 / 神経組織 |
研究成果の概要 |
再生医療の実現や創薬開発に向けた研究において、動物実験とヒト臨床を繋ぐツールが求められており、それには生体外で人工的に構築したヒト組織の利用が有効と考えられている。本研究では、筋疾患研究に有用なヒト骨格筋組織を構築するために、①メカノストレスを利用した筋組織の成熟化手法の開発、②運動神経細胞と生理的に連結した筋組織の構築を目指した。筋組織を電気で刺激することで運動負荷を与えたところ、筋線維が肥大するなどの成熟化促進効果があることがわかった。また、ヒトiPS細胞から分化させた神経細胞を筋組織と共培養することにより、神経細胞を刺激することによって収縮する筋組織を構築できた可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は骨格筋組織の成熟化を目指すことを通じて、筋の成長メカニズムを知り、それを制御することに繋げることができると期待される。この成果によって構築される組織は創薬研究における組織モデルとして有用である。生体に近い組織を構築できることは、その一部が欠損することで起こる様々な筋疾患に対する治療法の開発にも繋がる。本研究はその対象となる疾患を筋肉が原因の疾患のみならず、神経が関与する筋疾患にも拡大できることも示すことができた。さらに、老化に伴う筋萎縮のような問題は高齢者にとって幅広く関わりがあるため、筋萎縮を解決できる可能性を持つ本研究が高齢社会に与えるインパクトは特に大きいと考えている。
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