研究課題/領域番号 |
16H05916
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
池上 剛 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 研究員 (20588660)
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研究協力者 |
社 浩太郎
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 表情認知 / 運動システム / 他者動作認知 / 顎変形症 / 他者表情認知 |
研究成果の概要 |
本課題は、他者動作理解能力の一つである表情認知に焦点を当て、その認知機構の解明を目指した研究である。「顔の運動システムが他者表情の認知に関与する」という仮説を検証するために、術前・術後の顎変形症患者と健常者を対象に、表情認知能力を調べた。顔の運動システムに異常を有する術前患者は、手術とリハビリによって運動システムが改善した術後患者や健常者に比べて、表情認知能力が劣る傾向を示した。さらに、本課題の研究枠組をより一般化させ、「自分の運動システムが他者の運動認知に関与する」ことを示す成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、運動システムが他者表情の認知に関与する因果的証拠を与え、認知・社会神経科学分野に大きな学術的な意義をもたらす。また、術前から術後3年に及ぶ顎変形症患者の認知能力の調査データは、歯科学的観点から非常に有益である。さらに、本研究成果は、歯科矯正手術はただの美容整形ではなく、認知機能の変容を導くことを示唆するという点において、社会的意義を有する。
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