研究課題/領域番号 |
16H05922
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
辻田 忠志 佐賀大学, 農学部, 講師 (20622046)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2016年度: 15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
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キーワード | 老化 / 酸化ストレス / Nrf1 / ストレス / 加齢・老化 / レドックスバランス |
研究成果の概要 |
環境応答転写因子Nrf1と老化の関連について個体を主体として解析を進めてきた。特に老化モデルマウスKlothoにおいて、遺伝子改変技術を用いてNrf1の発現量を調節すると、通常は9週齢までに加速度的に老化して死亡するが、20週齢程度まで、生育させることができた。老化マウスの解析から見出した3つの老化サロゲート遺伝子それぞれについての過剰発現、および欠失体の作出を試み、特に、Serpina4とCcl4遺伝子変異体について、早老様症状を示することを明らかにしている。 また、Klothoマウスと3年以上飼育した加齢マウスの低分子代謝物の変動解析から、ポリアミン代謝経路と老化の関連を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質の機能不全は老化だけではなく、数々の疾患の原因となることが知られている。環境応答転写因子Nrf1はこれらの不良タンパク質除去に効果があると近年注目さレテいる。本研究では、老化によって蓄積することを見出したことから、Nrf1タンパク質量を是正することで老化が制御できることを遺伝的に明確にできたことは大きな成果といえる。現時点では、Nrf1の下流でどの標的遺伝子が真の老化抑制かを示すことはできていないが、今後、遺伝子改変動物を用いて老化現象を明確にし、そのタンパク質を制御する化合物や食品由来天然物を取得することにより、老化抑制のコンセプトを提唱することを目指している。
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