研究課題/領域番号 |
16H05927
|
研究種目 |
若手研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基盤・社会脳科学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山下 貴之 名古屋大学, 環境医学研究所, 准教授 (40466321)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
25,610千円 (直接経費: 19,700千円、間接経費: 5,910千円)
2018年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2017年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2016年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
|
キーワード | 大脳皮質 / バレル / 投射ニューロン / 電気生理学 / 体性感覚野 / in vivo / マウス / 投射細胞 / 学習 / 神経回路 / 報酬 / 連合学習 / パッチクランプ / 脳・神経 / 神経科学 / 生理学 / 行動学 |
研究成果の概要 |
動物がいかにして特定の感覚刺激と報酬とを関連付けるかは未だ不明である。本研究では、感覚情報の初期分岐点である大脳皮質一次感覚野において情報分別する役目を果たす皮質-皮質間長距離投射細胞に着目し、その解剖・生理学的性質を調べた。その結果、(1)連合学習に伴い、第2/3層の投射細胞が報酬に関連した感覚刺激に対する応答性を投射部位依存的に双方向に変化させるということや、(2)背側投射経路と腹側投射経路の投射部位がかなりの部分でオーバーラップしていることが明らかになった。さらには、(3)第5層では第2/3層とは異なる計算原理で洞毛運動時の活動パターンが形成されている可能性を示唆する結果も得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウス大脳皮質一次体性感覚野をモデルとした本研究により、大脳皮質一次感覚野の第2/3層より皮質内に投射する長距離投射細胞の解剖・生理学的性質の主要部分が明らかになった。本成果は、投射部位の異なる長距離投射細胞は機能的に異なる役割を持つという概念の形成に大きく貢献した。また、本研究の結果から第5層では第2/3層とは異なる計算原理で洞毛運動時の活動パターンが形成されている可能性が示唆され、今後のさらなる研究の発展が期待される。
|