研究課題/領域番号 |
16H05931
|
研究種目 |
若手研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域研究
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長岡 慎介 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (20611198)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | 現代イスラーム経済論 / イスラーム金融 / 伝統制度の再活性化 / 金融資本主義 |
研究成果の概要 |
本研究は、イスラーム世界で拡大しているイスラームの理念にもとづいた経済活動(イスラーム経済)に着目し、特に、新しいイスラーム経済実践の先駆例を取り上げ、その実態と特徴を解明することをめざしたものである。具体的には、マレーシア、インドネシア、トルコ、エジプトの4か国を取り上げ、これらの国でフィールドワーク(資料調査・聞き取り調査)を実施した。4年間の研究を通して、これら4か国の事例からは、従来のイスラーム金融が先導する現代イスラーム経済の発展モデルが見直され、金融セクターが実体経済や社会福祉と連携しながら、イスラーム型の持続可能な経済発展のあり方が模索されていることが判明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イスラーム経済の新実践の観察をもとに本研究が描き出した新しいイスラーム型の持続可能な経済発展モデルは、イスラーム金融を頂点に戴く従来からのイスラーム経済システムの存立構造の転換を迫る画期的な取り組みであり、そこに金融資本主義化を乗り越える独自のイスラーム経済システムの構築の21世紀可能性を見いだすことができる。このことは、イスラーム世界の社会や文化に根ざした独自の発展経路のあり方としてだけでなく、地球社会全体にとってのポスト資本主義的な発展モデルの探究においても、有力な参照軸になりえると思われる。
|