研究課題/領域番号 |
16H05934
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
近藤 和敬 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (90608572)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | フランス哲学 / 現代哲学 / 哲学史 / フランス科学認識論 / 古代哲学 / ドゥルーズ / シモンドン / バディウ / 内在平面 / 相対的脱領土化 / 『哲学とは何か』 / 科学史 / 実証主義 / Victor Delbos / Gilbert Simondon / Gilles Deleuze / Alain Badiou / 形而上学 / 文献学 / 19-20世紀 / 科学認識論 / 古代哲学史 / 古代科学史 / タンヌリ / ミヨー / エピステモロジー / フランス哲学史 / ガストン・ミヨー / アナスタシオス・ブレナー / ポール・タンヌリ / 20世紀フランス哲学 / 西洋思想史 |
研究成果の概要 |
本研究は、主に20世紀のフランスにおける古代哲学研究が、同時代のフランス哲学にどのような影響を与えたのかを明らかにする研究である。この課題にたいして、19世紀から続く、フランスの哲学史研究の歴史を参照しつつ、そこにおける関心やトピックの変化を、特にドイツ哲学や文献学の研究状況との関係のなかで確認していった。さらには、同時代の哲学研究との関連について、とくに科学認識論の文脈における古代哲学への関心の高まりを、ポール・タンヌリ、ガストン・ミヨーの研究において確認した。また、戦後のフランス哲学における影響として、ドゥルーズ、シモンドン、バディウについてそれぞれ明らかにし、論文、著作、翻訳を公にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果は、論文などのほかに、それをまとめた論文集として『〈内在の哲学〉へ--ドゥルーズ、カヴァイエス、スピノザ』(青土社、2019)という形で世に問い、いくつかの書評においてその意義を確認された。現代フランス哲学という文脈における研究成果ではあるものの、同時代の哲学史研究との関係を明らかにしようとするものであり、哲学史研究一般がいかにして現代哲学という形で異なる影響関係に入り込むことが可能であるのかを示すという点においては、看過されがちな基礎的な哲学史研究の本来の意義を確認することを促すという意味において、重要な社会的意義を認められうるのではないかと考えている。
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