研究課題/領域番号 |
16H05935
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 東北芸術工科大学 (2017-2018) 筑波大学 (2016) |
研究代表者 |
市川 寛也 東北芸術工科大学, 芸術学部, 講師 (60744670)
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研究協力者 |
矢口 克信
北澤 潤
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2016年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | アートプロジェクト / パブリックアート / 文化政策 / アートマネジメント / 地域資源 / 場所 / コミュニティアート / 芸術祭 / 地域創造 / 社会教育 / 市民参加 / 重要伝統的建造物群保存地区 / 農民芸術 / 芸術学 / まちづくり / 地域文化 / 芸術文化政策 / 協働 / 社会彫刻 / クリエイティブ産業 / 芸術支援 / 地域社会 / コミュニティ / パブリック・アート / 文化行政 / 放課後 / 住民参加 / 芸術政策 |
研究成果の概要 |
本研究では、従来のパブリックアートを批評する際に用いられてきた「サイト・スペシフィック」に対して、地域住民との対話を重視する「コミュニティ・スペシフィック」という評価軸の有効性を検証してきた。具体的な方法論として、期間の定められた「展覧会」という手法に限らず、継続的に芸術と関わることのできる「場所」を開くことの重要性を導き出した。そこでは、非職業的芸術家としての市民がそれぞれの日常生活の延長線上においてプロジェクトに参加することで、一人ひとりの創造性が引き出されていく。このような場を設えることにアーティストが地域創造に関わる意義が認められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日本各地で開催されているコミュニティ型アートプロジェクトや地域芸術祭について、従来の「サイト・スペシフィック」とは異なる評価軸を設定することで、地域創造に芸術が果たし得る役割を拡張することを試みた。すなわち、「もの」として設置された作品を鑑賞するだけではなく、地域住民が主体的に芸術実践に参加することができる関わり方の回路の拡張である。特に、一人ひとりの創造性を引き出すための「場所」のあり方について具体的な実践を踏まえた研究を行った。狭義の芸術を超えて、個人の生活やその複合体としての社会を自らの手でつくりあげていくことにこれからの芸術の社会的意義を見出すことができる。
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