研究課題/領域番号 |
16H05939
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 沖縄国際大学 |
研究代表者 |
里 麻奈美 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (80723965)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 言語学 / 実験心理言語学 / 言語と思考 / 動詞後置型言語 / 危機言語 / 眼球運動測定 / フィールドワーク / 動詞先行型言語 / 身体運動 / 事象認知 / 視線計測 / 言語産出 / 主体性 / フィールド心理言語学 / 身体化認知理論 / 視線計測実験 / 文産出実験 / フィールド認知言語学 / 思考と語順 / 認知言語学 |
研究成果の概要 |
本研究では,台湾・アメリカの研究者と連携して国内外で複数の手法を用いた実験を実施し,「動詞-目的語-主語」を基本語順に持つ台湾先住民族言語であるタロコ語母語話者が動詞が内包する「行為情報」に特化した認知的習慣を持ち「行為情報」を中心に世界を認識・記憶することを示した。また動詞後置型言語である日本語との比較を通して,人の認知構造の普遍的側面と個別的側面を包括的に検討した。それらの成果を複数の論文ならびに国際学会や招待講演(日本, アメリカ, トンガ)として発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでヒトは普遍的に「行為者-対象物-行為」の順に事象認知を行うと考えられていたが,台湾先住民族語であり危機言語でもあるタロコ語のような動詞先行型言語は,技術的・地理的制限から研究対象とされていなかった。本研究ではパントマイムと思考過程を反映する視線計測器を用い,タロコ語母語話者が動詞先行型という「語順」の習慣的使用により事象の行為情報から先に認知することを明らかにし,これまでの普遍的認知仮説に反する新たな視点を与えた。危機言語に内包される認知プロセスの多様性を認めた本研究の成果が,言語継承の意欲・先住民としての帰属意識を高め,先住民言語の言語保存や言語の活性化に繋がることが期待できる。
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