研究課題/領域番号 |
16H05946
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
丹羽 崇史 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 主任研究員 (40455564)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2016年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 鋳造技術 / 対照実験 / 実験考古学 / 土製鋳型 / 青銅器 / 東アジア / 考古学 / 東洋史 |
研究成果の概要 |
本研究では、青銅器の製作技術を復元するため、複数の条件・工程で同一鋳造品を製作する「対照製作実験」を実施した。殷周青銅器が出現・発展した要因の一つとして、中国における良質な鋳型用の土の存在が考えられている。日本の伝統鋳造で用いられる鋳型とは異なる、高温焼成による単層構造の鋳型を用い、青銅器の底部にみられる線状痕跡の機能比較を目的とした対照鋳造実験を実施した。さらに、「失鉛法の実験」や「楼空青銅器の実験製作紋様の比較研究」も実施した。 また、製作した鋳型や製品にどのような特徴が残るかを明らかにするため、それらの自然科学分析も実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鋳造実験をテーマにした本研究の成果は、考古学・文化財科学の分野のみならず、鋳造技術をはじめとした伝統工芸の分野にも一定の影響を及ぼすものと想定される。これまでの研究は伝統工芸の技術を文化財の復元研究に活用することに主眼が置かれてきたが、それのみならず、文化財側から伝統工芸へ過去の技術に関する情報発信をする社会的な意義もあると考える。このような分野とのコラボレーションは、現代の私たちの生活を支える「日本のものづくり」を再考するうえで重要な情報提供を社会に発信する役割もある。
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