研究課題/領域番号 |
16H05953
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
山野井 順一 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (20386543)
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研究協力者 |
上田 敏満
堀辺 直己
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 海外市場への進出 / 海外市場からの撤退 / 失敗からの学習 / 海外進出 / 海外撤退 / 参入形態 / 立地選択 / 多国籍企業 / 市場への再参入 / 組織学習 / 海外市場への参入 / 国際比較 / 海外市場への再参入 / 経営学 / 市場参入戦略 / 撤退経験 |
研究成果の概要 |
企業の海外市場からの撤退経験は、その後の海外市場参入の可能性を有意に低下させることが確認された。また、その影響の大きさは、撤退時の当該国の海外子会社の数、従業員数が多いほど大きくなり、トップマネジメントチームの交代の割合が大きいほど小さくなった。これは、失敗の痛みが大きいほど、それが学習という形で次の参入にはいかされず、また、トップマネジメントチームが後退することで失敗の恐怖が忘れられ、そこからの学習のみがいかされることが示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、海外市場からの撤退の経験は、その後の海外市場への参入戦略に影響を与えうることが統計的分析により確認された。特に、撤退経験がもたらす学習と恐怖の二面性が存在し、それらに影響を与えうる要因、例えば撤退の規模やトップマネジメントチームの交代などにより、その後の海外市場への参入のあり方が異なることが確認された。撤退は多面的な側面を持つが、失敗という側面を強くとらえすぎると、せっかくの学習経験が生かされず、その後の参入が妨げられることになる可能性がある。
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