研究課題
若手研究(A)
広帯域の偏波観測データの解析手法で宇宙電波の解明に役立つと期待されるファラデートモグラフィについての研究を行った。まずこれまで開発してきたRM CLEANやQU-fitなどのソフトウェアの性能評価をするために、シミュレーションによって擬似データを作成し、模擬的なデータ解析を行った。また乱流磁場と一様磁場を組み合わせた銀河磁場モデル、そして熱的電子や宇宙線電子の分布の簡単なモデルを用いて銀河のファラデー分散関数を予言した。そしてスパースモデリングの手法を取り入れたファラデートモグラフィの新たなアルゴリズムの開発を行った。
電波望遠鏡の広帯域化が進んでいく中で、ファラデートモグラフィは今後の偏波解析のスタンダードになっていくと考えられる。本研究で開発したソフトウェアや蓄積したノウハウは宇宙磁場研究にブレイクスルーをもたらし、そのまま将来の大型電波望遠鏡SKAや他の広帯域電波望遠鏡にも適用可能で、本研究は今後10年スケールの長期的な将来性がある。またソフトウェアの開発には多くの大学院生が関わってきており、国際的に活躍できる電波天文学者を育成し国際研究者ネットワークを構築するのに非常に効果的なプロジェクトであった。
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すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (21件) (うち国際共著 11件、 査読あり 21件、 オープンアクセス 20件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 6件、 招待講演 9件)
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