研究課題/領域番号 |
16H06002
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山崎 剛 筑波大学, 数理物質系, 准教授 (00511437)
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研究協力者 |
滑川 裕介
藏増 嘉伸
佐々木 勝一
石川 健一
新谷 栄悟
賀数 淳平
塚本 夏基
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
23,660千円 (直接経費: 18,200千円、間接経費: 5,460千円)
2018年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2017年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2016年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 格子QCD / 素粒子論 / 数値計算 / 計算物理 |
研究成果の概要 |
強い力の特徴であるクォーク・グルーオン→核子→原子核という階層構造を統一的に扱い、第一原理計算が可能な格子QCD計算から、原子核の性質を定量的に理解することが本研究の最終目標である。格子QCDを使った原子核研究は、まだ初期段階であるため、本研究では最も小さな原子核である重陽子の束縛エネルギー計算を実施した。得られた結果は、まだ大きな誤差が付いているが実験値から予測される値と良く一致した。また、原子核内部構造の基礎研究のために行った、パイ中間子及び核子形状因子計算からは実験値を再現する結果が得られた。その他にも、格子QCDを用いた散乱振幅の新しい計算方法の開発も実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原子核は核子間の強い力により核子多体系束縛状態として存在している。このことは実験的に良く知られているが、強い力の第一原理であるQCDを用いて理解する事は非常に難しい。そのため、クォークが素粒子の地位を確立した現在でも、原子核の理論研究には核子を有効自由度とした模型計算が多く用いられている。本研究成果は、この状況を打破し、有効模型計算を用いずに、強い力の第一原理計算から原子核の性質を理解するための基礎を構築する上で非常に重要なものである。
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