研究課題/領域番号 |
16H06003
|
研究種目 |
若手研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大田 晋輔 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (60548840)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
23,270千円 (直接経費: 17,900千円、間接経費: 5,370千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2016年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
|
キーワード | 核物質 / 中性子星 / 状態方程式 / アクティブ標的 / 大強度RIビーム / 巨大共鳴 / 不安定核 / 非弾性散乱 / 荷電依存性 / 中性子星物質 / 高速応答位置検出器 / 核物質状態方程式 / 同重体 / TPC / 重陽子非弾性散乱 |
研究成果の概要 |
本研究では質量数132同重体の不安定核での荷電スカラー巨弾単極共鳴のエネルギー測定を行うため、従来の10倍の測定効率を持つアクティブ標的 CAT-M および、毎秒100万個の大強度ビームを利用可能にするストリップ電極読み出し型PPAC (SR-PPAC) を開発した。これらを理化学研究所RIBFに設置し、毎秒50万個を超える大強度ビームを用いて、キセノン132原子核の重水素非弾性散乱の測定を実現した。これにより、同重体における系統的測定を可能にし、質量数依存性の不定性なく非圧縮率の荷電依存性を決定する新たな道筋を切り拓いた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中性子星は、連星合体によって金などの鉄より重い元素を生み出す、いわば元素の生みの親とも言える星であるがその構造については未解明である。本研究はその解明に必須である核物質状態方程式の決定を目指して、試金石たる非圧縮率の荷電依存項を実験的に決定することを目的とし、同重体とよばれる質量数が同数のさまざまな原子核の密度圧縮振動状態のエネルギーを測定する。従来の10倍の効率を実現するため、アクティブ標的 CAT-M とビーム粒子検出器 SR-PPAC を新たに開発し、キセノンの質量数132同重体での測定を実現した。これにより新たな研究の道筋が切り拓かれた。
|