研究課題
若手研究(A)
太陽フレアやコロナ質量放出に伴い大規模なSolar Proton Event(SPE)が発生すると、人工衛星の故障等の甚大な被害が引き起こされる。大規模なSPEの履歴は、過去70年程度は直接観測記録が残されているが、それより長いタイムスケールでの発生頻度や規模の上限などはよくわかっていない。本研究では、大規模SPEの代替指標である樹木年輪の14C濃度を1年分解能で測定し、急激な14C濃度増加をとらえることで、過去に発生した大規模SPEを調査することを目的としている。大規模SPE頻度を明らかにするとともに、大規模SPE発生と太陽活動度との関係の解明を目指す。
本研究の長期にわたる樹木年輪の14C分析により、西暦775年、西暦994年、紀元前660年頃の3つの大規模Solar Proton Event(SPE)の存在が示された。また、これら3イベントについて、詳細な樹木年輪の14C分析や南極ドームふじ氷床コアの10Be分析から発生特性について明らかにした。本研究により得られた1年分解能の14Cデータは、年代測定の基盤として非常に重要である。本研究により得られた結果を含む、大規模SPEに関する最新の知見をまとめた書籍を出版した。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 10件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (24件) (うち国際学会 7件、 招待講演 9件) 図書 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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