研究課題/領域番号 |
16H06011
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物性Ⅰ
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
服部 梓 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (80464238)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
24,570千円 (直接経費: 18,900千円、間接経費: 5,670千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
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キーワード | 強相関酸化物 / ナノ電子相 / 強相関金属酸化物 / ナノ相分離現象 / ナノ空間閉じ込め効果 |
研究成果の概要 |
金属-絶縁体転移を示す強相関酸化物(La,Pr,Ca)MnO3 (LPCMO)、VO2、ReNiO3(Re=Nd, Sm)を対象として、独自技術によりナノ電子相サイズ以下の数十-100 nmサイズのナノ構造体の創製に成功した。THz時間領域分光法を用いてLPCMOナノ細線中のナノ電子相の相転移特性(転移点分布)と伝導特性の定量的関係を解明した。またナノ空間サイズ制御により、試料中のナノ電子相数を制御し応答性(抵抗変化の急峻性)を操作できることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
独自の3次元立体造形技術を難加工材料であり微細化の実現が遅れている強相関金属酸化物群に適応することで、機能発現の最小単位であるナノ電子相の相転移の特性の評価に成功し、その特性を明らかにした。またナノ電子相の電界制御の実現は、これまで魅力的ではあるが操作が難しくポテンシャルが充分引き出せていなかった強相関金属酸化物に対して、その物性操作法を実証するという先導的な立ち位置である。
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